インドネシアで最も多い宗教イスラム教ってどんな宗教なの?

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インドネシアの国民の8割以上がイスラム教です。

でもイスラム教は日本人にはあまり馴染みのない宗教ですね。

 

インドネシアに住むにあたり、ムスリム(イスラム教徒の呼称)の習慣や基本的な考え方を学ぶとより彼らの行動が理解できるようになりますよ。

 

 

 

イスラム教とに課せられている5行とは?

ムスリムには義務とされている5つの義務があります。

昨今日本でも有名になったハラルなどはご存知だとは思いますが、それ以外にも様々な義務があるのです。 

 

 

 

信仰告白

信仰告白はシャハーダと言われ、2人以上のムスリム証人の前で唱える事で入信を誓います。

 

 

礼拝

インドネシア語ではソラットといいます。

ムスリムは1日に5回お祈りをします。

 

これはインドネシア語での表現とジャカルタでの時間です。

Subuh(スブー)              4:30前後

Dzuhur(ズフール)         12:00前後

Ashr(アサール)             15:30前後

Maghrib(マグリブ)       18:00前後

Isya(イシャ)                 19:30前後

 

この時間になるとインドネシアではお祈りをします。

会議中だとしても外出していても原則はお祈り優先にしてあげてください。

 

さぼってないで働け!なんていう人も中にはいますが、お互いの分化・習慣を理解してあげるよう配慮は必要です。

 

この時間になるとアザーンと呼ばれるお祈りへの呼びかけが各モスクから流れます。

モスクの近くに住むと初めはびっくりし、うるさくて眠れなかったりする人もいますので、住居選びの時はモスクの場所やスピーカーの場所を事前に確認するのが良いです。

 

喜捨

ムスリムは年収の2.5%を喜捨するよう奨励されています。

街中で物乞いをしている人たちにも積極的に恵んであげる人がいるのはこのためですね。

 

富めるものが貧しいものに施す、というのがイスラムの教えです。

 

そのため時々日本人が騙された!とか、ぼられた!と思うような事は正直彼らの立場から見ると「お金持ちからお金をもらって何が悪い」という考え方から来ています。

 

あまりにも常識を超えた額はもちろん交渉や間違いを指摘した方が良いですが、少額の5,000ルピアや10,000ルピア程度は恵んであげたと思いそのままにしてあげると紳士的だと思いませんか?

50円、100円程度でも喜んでくれる人がいると思えば良いことした気分になりませんか?

私はそう思っています。

 

特にタクシーに乗る時は5,000ルピアや10,000ルピア単位に丸めてあげるのがスマートな支払い方です。

 

 

断食

インドネシア語ではプアサと言い、いわゆるラマダンの事です。

 

ラマダンとはヒジュラ暦で第9月という意味で毎年11日ずつ早まります。

 

このラマダン期間中は日の出から日没まで一切の飲食を断ちます。

断食明けの事をインドネシア語でブカプアサといいますが、ブカプアサは皆で集まり断食明けをお祝いします。

 

そのためこの時期、夕方は各レストラン予約で満席!!なんてことがよくあります。

 

またこの時期の夕方、断食明け前はとにかく道路が渋滞します。

皆早く家に帰りたいので、ただでさえ交通ルールが無いジャカルタの道が更に我先にと車を走らせるドライバーが多いのです。

 

さらに空腹でぼーっとする人も多いので要注意です。

このブカプアサの時間帯に車に乗る場合はドライバーへの配慮を忘れずに。

 

運転しながらでも飲み物や食べられるので、どうぞ飲食してくださいと一言勧めてあげましょう。

 

巡礼

最後はメッカ巡礼。

ムスリムの皆が憧れるメッカ巡礼はどうしても費用が嵩むので一般庶民は中々行くことができない憧れです。

 

いつか巡礼に行きたいと貯金を頑張る人たちが本当に沢山います。

貯金するのに時間がかかるので、平均年齢はとても高く高齢者が主です。

 

中には80歳や90歳と健康状態があまりよくない人もメッカで死ねるなら本望とばかりに

家族と一緒に巡礼に向かいます。 

 

 

以上がムスリムに課された5行でした。

 

 

そして今度はムスリムでないからこそ気づきづらい私たちへの注意事項をまとめてみました。

 

ハラル

日本でもおなじみになりましたハラル。

有名なのは豚肉やお酒ですが、最近はとても個人差があると思います。

 

あまり拘りが無い人たちは単に豚肉がなければよいとか、お酒も酔わなければいい、などと考えています。

 

しかしながら厳格なムスリムは豚肉を扱ってるレストランにはいかない完全にハラルの食品しか食べない!という人もいるので一緒に食事をする際は予め本人に確認をする事がおすすめです。

 

日本からお土産を買ってくる場合も豚由来の成分やアルコールが入っていないか十分注意しましょう。

中には日本語で書いてあるとハラルかどうかわからないので一切口をつけないという人もいます。

 

 

左手は不浄の手

ムスリムにとって左手は不浄の手です。

物の受け渡しは右手で行うようにしましょう。

 

どうしても右手が空いてなくて左手で渡す場合は一言maaf又はsorryと言いましょう。

 

 

日本人にはあまりなじみのない「宗教」ですが郷に入れば郷に従え、それぞれの人の価値観、信仰を尊重しましょう。

 

 

男性と女性の仕事・家庭観

 

これは一昔前の日本の考え方と近いのかもしれません。

ムスリムにとって女性とは家庭を支える存在であり、旦那様に従い子供を育てることだとされています。

 

ムスリムは婚前交渉は禁止されており、女性は早く結婚をし子供を産み育てることが大事とされてきました。

最近の都市部特にジャカルタでは近代化が進み、女性の多くが自身のキャリアを積み30歳前後になっても仕事をしている人を多く見かけます。

 

日本では今でこそセクハラと称され独身女性に結婚はまだなの?と聞けなくなっていますが、インドネシアではまだみなさん平気で尋ねます。

いつ結婚するの?子供はいつ産むの?

 

まとめ

インドネシアはパンチャシラと良い様々な宗教を受け入れる国家基盤ができているにも関わらず、宗教と政治を絡ませた問題や、大小宗教問題は起きています。

 

元ジャカルタ州知事のアホック氏のコーラン侮辱問題による投獄は宗教問題を政治に利用されたケースでもあります。

これはアホック氏が華僑であった事も原因です。

 

私たち日本人や外国人もいつどこで宗教問題に巻き込まれるかわかりませんので、インドネシアで生活する以上、宗教に関してはご自身の発言に十分注意していただく事が重要です。